骨活栄養学!ビタミンの女王様C
なんだか最近
「くすんでない?」
と感じたあなたに必要なのは
ビタミンの女王様
ビタミンCです!
美肌にはもちろん、ビタミンCの働きは幅広く、もちろん骨活にも大きく関与しています。
本日はビタミンCの基礎知識を解説します。
ビタミンCの働き
1.免疫力を高めて病気予防
白血球の働きをサポートし、ウイルスや細菌と戦う能力を強化。
風邪予防や感染症対策に効果が期待。
2.抗酸化作用で老化抑制
強力な抗酸化作用で、体内の活性酸素を中和し、細胞を酸化ストレスから守り、老化や慢性疾患のリスクを軽減。
3.コラーゲンの生成を助けて美肌効果
コラーゲンの生成に必須であり、コラーゲンは肌や血管、関節などを構成する重要なタンパク質。
不足するとコラーゲン生成が滞り、肌のハリや弾力が失われる可能性があり美肌になるのに必須。
4.鉄の吸収を助けて貧血予防
特に植物性食品に含まれる非ヘム鉄を消化管内で還元して、より吸収されやすい二価鉄(Fe²⁺)の形に変換することで、腸内で鉄が効率よく吸収されるようになる。
また、ビタミンCは鉄と結びつくことで、食事中の他の成分(フィチン酸やポリフェノールなど)が鉄と結合して吸収を妨げるのを防ぐ働きもある。
このように、ビタミンCは植物性食品からの鉄の吸収を大幅に向上させ、鉄分不足や貧血のリスクを減らす。
幅広いメリットのあるビタミンCは、まずは食材からとるのがベストです。
ビタミンCを多く含む食材
100gあたりのビタミンCの量
1.アセロラ – 約1,700mg
2.赤ピーマン – 約170mg
3.ケール – 約120mg
4.パセリ – 約120mg
5.キウイフルーツ – 約92mg
6.ブロッコリー – 約89mg
7.芽キャベツ – 約85mg
8.パパイヤ – 約62mg
9.オレンジ – 約53mg
10. イチゴ – 約59mg
ビタミンCは植物性の物に多く含まれ、野菜や果物を意識して食べましょう。
必要量は?
日本人の食事摂取基準(2020年版)におけるビタミンCの推奨量は、年齢や性別、ライフステージにより異なります。
以下は、一般的な成人に対する1日のビタミンC推奨摂取量です。
- 成人男性:100mg/日
- 成人女性:100mg/日
ただし、喫煙者や妊娠・授乳中の女性など、ビタミンCの必要量が増加する場合があります。
- 喫煙者:+35mg(通常の推奨量に追加で摂取)
- 妊婦:110mg/日
- 授乳婦:150mg/日
この量なら、キウイフルーツ1個、ブロッコリー少々を食べれば足りそうです。
しかし、ストレス過多の現代社会において、分子栄養学的にはもっと多く必要と考えます。
分子栄養学的必要量
45歳以降、人生の後半戦ともなると、食材だけでは不足なのでサプリで追加が必要です。
(後半戦でなくても、10代から意識してとって欲しいビタミンCです)
私は通常3000mg/日
日焼け、ストレス、疲労時には、ケースバイケースだけどだいたい5000mg/日位
風邪を引いたな~と思ったら
1時間おきに1000mgを症状がなくなるまで飲む。
風邪など感染症には、オリーブリーフもおすすめです。
最近の愛用品はいくつかあり
ブロンソン ビタミンC:遺伝子組換なし 長年アメリカで愛用されているお品です。
粉末でアミノマキアと混ぜると美味しいです。
NowビタミンC+バイオフラボノイド:カプセルなので気軽にいつでも飲めて便利です。
サプリメントでは、アスコルビン酸(ビタミンC)だけでなく、バイオフラボノイドが一緒に入っているものが吸収率も高いです。
とりすぎた時は、便が緩くなりますので、摂取量の目安にしてください。
そして、在り得ない日焼けをしてしまったとか、すごく疲れている時など緊急事態時には、点滴でビタミンCを入れる高濃度ビタミンC点滴があります。この話はまたいつか解説します。
ビタミンCをとる時の注意事項
ビタミンCは熱に弱く、水溶性のビタミンであり、加熱調理や長時間の保存により、分解されやすくなります。
具体的には、以下のような要因でビタミンCが失われることがあります。
- 加熱:高温で調理すると、ビタミンCが酸化されて分解。
例えば、煮たり炒めたりすることで、ビタミンCの含有量は減少。 - 水溶性:ビタミンCは水に溶けやすいため、茹でたり煮たりすると水中に溶け出す。
そのため、煮汁を捨てるとビタミンCが流出。 - 酸素との接触:ビタミンCは酸素と反応して酸化されやすく、空気にさらされると分解が進む可能性がある。
ビタミンCの損失を減らすためには、短時間での加熱や蒸し調理、生の状態で食べることが有効です。
また、スープなどで茹で汁ごと摂取する調理法も効果的です。
なおジャガイモのビタミンCは他の野菜に比べて熱に比較的強いとされています。
これは、ジャガイモの中に含まれるデンプンがビタミンCを保護する役割を果たすためです。
100gあたり約20mg含まれます。
ビタミンCは、水に溶けるビタミンで、体内に貯蓄されないので、分けてとるのが基本で、私は朝、昼、夜に摂取しています。
とりすぎた時は、便が緩くなりますので、摂取量の目安にしてください。
日焼けした時にビタミンCは?
日焼けによるダメージを受けた肌は、活性酸素が増加し、コラーゲンが損なわれやすくなります。
ビタミンCは抗酸化作用があり、コラーゲン生成を促進するため、日焼け後の肌ケアに役立ちます。
具体的な摂取量としては、所説ありますが、私は、1日あたり5,000mgのビタミンCを数日間継続して摂取します。。
ビタミンCは水溶性で過剰摂取しても体内に蓄積されにくいため、複数回に分けて摂るのが効果的です。
また、食事から摂取することも重要ですが、サプリメントを利用するのも一つの方法です。
骨活とビタミンC
更年期後には、エストロゲンの減少により骨密度が低下し、骨粗しょう症のリスクが高まりますが、ビタミンCはこれに対していくつかの有益な作用を持っています。
- コラーゲンの生成:骨はミネラルだけでなく、コラーゲンというタンパク質から成り立つ。
ビタミンCはコラーゲンの生成を促進し、骨の強度と柔軟性を保つのに役立つ。
コラーゲンが十分に生成されることで、骨が衝撃に強く、折れにくくなる。 - 抗酸化作用:ビタミンCの抗酸化作用は、体内のフリーラジカル(活性酸素)を除去し、細胞や骨組織の損傷を防ぐ。
特に更年期後は酸化ストレスが増加するため、ビタミンCの抗酸化作用が骨の健康を守る助けとなる。 - カルシウムの吸収促進:ビタミンCはカルシウムと密接に関係しており、カルシウムの吸収を助ける働きもある。
カルシウムは骨の主要な成分であり、ビタミンCと併せて摂取することで骨密度の低下を防ぐことができる。 - 骨再生のサポート:ビタミンCは骨の形成に関わる細胞(骨芽細胞)の活動を活性化し、骨の修復や再生を促進。
これにより、年齢とともに失われる骨量を補い、骨折リスクを低減。
そして、タンパク質やマグネシウム、カルシウムやビタミンDも一緒に摂取することで、骨の健康をさらに支えることができます。
まとめ
ビタミンCは、免疫力を高めるほか、抗酸化作用により老化や細胞の損傷を防ぎ、コラーゲン生成を促して美肌や骨の健康にも寄与します。
特に更年期以降の女性では、骨密度低下を防ぐため、ビタミンCはコラーゲン生成や抗酸化作用を通じて骨を強化する役割を持ちます。
また、非ヘム鉄を吸収しやすい形に変え、貧血予防にも役立ち、コラーゲンの生成には鉄が必須なので、ダブルで必要となるビタミンCです。
継続できる食&運動習慣を身に付けたい方は、まずは学んでいただきたいです
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本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。